2012年5月18日金曜日

Potasiumchの日記


遺伝子治療で色覚異常を治す

Gene therapy for red–green colour blindness in adult primates

Katherine Mancuso, William W. Hauswirth, Qiuhong Li, Thomas B. Connor, James A. Kuchenbecker, Matthew C. Mauck, Jay Neitz & Maureen Neitz

Nature  Advance online publication 16 September 2009

 すごくインパクトのある論文だと思う。先天的に錐体視物質が一種類欠損していて色覚異常が見られるリスザルを、遺伝子導入で治療したという話。具体的にはウイルスベクターを用いて遺伝子を導入することで、欠損している錐体視物質を発現させようと試みた。それも成体になってから。そうすると遺伝子導入から20週を過ぎたあたりから通常の色覚を回復(獲得?)したかのようにふるまいだしたと。