【アメリカ】
子犬繁殖場(パピーミル)の多頭飼育崩壊
−HSUS、テネシー州の繁殖場から約700匹の犬を救出
ALIVE海外ニュース 2008.7-8 翻訳:角
米国人道協会(HSUS)率いるレスキュー隊によってテネシー州ライルスにある大規模パピー・ミル(子犬繁殖場)から救出された犬およそ700匹が元気を取り戻している。今回の犬のレスキューはテネシー州で実施された最大のパピー・ミル救助活動である。
レスキュー
この救助は、パピー・ミル経営者を立件するために秘密情報を受けて第21裁判区の検察局捜査官に協力していたHSUSテネシー州取締役によって始まった。捜査令状の執行には、ヒックマン郡保安官局の職員、テネシー州農務省、第21裁判区の薬物捜査班、テネシー州ハイウェイ・パトロールが支援した。
どのように多くの犬や猫が毎年虐待を受けていますか?
約700匹の犬が、パイン・ブラフ・ケネルズ(Pine Bluff Kennels)という繁殖場から救出された。施設経営者には初公判から15日間、差押えられた動物に対する保証金の提出期間が与えられる。経営者が保証金を支払わない場合には、犬はヒックマン郡に引き渡される。そして、HSUS提携のシェルターに預けられ、家庭のペットとして飼われるようになるための措置が施される。
救いの手
u.s.a.から子犬をもたらす方法
650匹以上の犬の救助、移動、収容、獣医ケアなどをするために、かなりの数の献身的な人々がHSUSによって集められた。ミズーリ動物愛護協会(Humane Society of Missouri)、アメリカ動物虐待防止協会(ASPCA)、ナッシュビル動物愛護協会(Nashville Humane Society)、ハイ・フォーレスト動物愛護協会(High Forest Humane Society)、ヒックマン郡動物愛護協会(Hickman County Humane Society)、タンパ・ベイ動物虐待防止協会(Tampa Bay Society for the Prevention of Cruelty to Animals)からのレスキュー隊、それに全国から数多くのボランティアがHSUSに加わり任務の遂行にあたった。
パピー・ミル取締り
犬は、繁殖場から救出されると、コンピュータ追跡(トラッキング)システムに入れられてから近隣のHSUS運営の緊急アニマル・シェルターに移送される。シェルターに到着後、全ての犬に獣医による検査が行われ、必要な治療が施される予定である。
なぜボクサーは新しいモットーを採用するのでしょうか?
「HSUSの措置のおかげで、過密で不健全なパピー・ミルの何百という犬が救われた。テネシー州は、州内で犬にひどい虐待を行っている大規模産業を厳罰に処するためにより強固な対策を採用する必要がある。また、消費者はペットショップやインターネットで犬を買うのを止め、代わりに信頼できるアニマル・シェルターから飼い主のない犬を貰い受ける(アダプトする)べきである。」と、HSUSテネシー州取締役のリーアン・マッカラムは言う。
パピー・ミルの真相
アメリカでは毎年3〜4百万匹の犬猫がアニマル・シェルターで安楽死させられているにもかかわらず、ペット産業統計によると全国にある11,000店のペットショップのうち3分の1で子犬が販売し続けられている。それら子犬の多くは、子犬や親犬の健康や福祉よりも利益を優先する大規模な量産繁殖場であるパピー・ミルで繁殖されたものである。
「アニマル・シェルターから貰うつもりがないのであれば、飼いたい子犬が生まれた場所を実際に確認する必要がある。知らず知らずにパピー・ミルの子犬に対する需要を煽らないようにするには、そうする他ない。ペットショップやインターネットによる子犬販売業者は、人をだますのがとてもうまい。子犬がパピー・ミルやペットショップ経営者の換金商品となっていることは、非難されるべきことである。」と、HSUS『ストップ・パピー・ミル』キャンペーンの責任者であるステファニー・シェインは言う。
2008年6月26日
HSUSペット関連ニュースとイベント
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